薙刀式の入力規則
覚えるのは4つの規則だけ。あとは全部そこから作れる。
薙刀式は「清・濁・半濁・小書き・拗・外来音 同置」を特徴に掲げている。つまり1つのかなの全バリエーションは同じキー位置にあり、逆手の人差し指と小書き / や・ゆ・よ キーで合成する。 だから「が は J+F」「ぱ は M+C」「しゃ は R+H」を別々に暗記する必要はない。
これの何が便利って、「使ったことないやつ、忘れてるやつでもその場でつくれる」ことなんだよね。「にょ」とか咄嗟に出ないけど、「に」と「よ」を同時押しすれば出るはず、とやれるところがとても良い。
このページの図と表は、同梱している配列データ(薙刀式 v14(集大成版))から自動生成しています。
規則1濁点・半濁点は「逆手の人差し指」
濁点は逆手の人差し指ホーム(左手のかな→J / 右手のかな→F)、半濁点は逆手の人差し指下段(左手のかな→M / 右手のかな→V)。
清音と濁音は同じキー位置にある。新しく覚えるのは「逆手の人差し指を足す」という動作ひとつだけで、既に打てるかな全部の濁音がその場で打てるようになる。
「濁点キーはどこか」ではなく「基底のかなが左手なら右の J、右手なら左の F」と覚える。手が交互になるので、同じ手の指を捻る形にならない。
か=F(か)
中央=単打/右上=Space同時(センターシフト)。Q・T・Y・U は単打なし、Z・X・/ はシフトなし。
次に押すキー: F(か)。入力される文字: か
か(F) は左手なので濁点は J。す(O) は右手なので濁点は F。
規則2拗音は「イ段のかな + や・ゆ・よ」
イ段のかなの素キーに、や(H) / ゆ(P) / よ(I) を重ねて同時打鍵する。小書きキー Q は使わない。
これが薙刀式最大の発明で、すべての拗音が一拍一打で出る。濁音の拗音はさらに濁点を足すだけ(じゃ = 濁点 + し + や)。
配列作者の言葉では「使ったことないやつ、忘れてるやつでもその場でつくれる」のが利点。「にょ」が咄嗟に出なくても、に と よ を同時に押せば出る。
注意: ち・に・み・り はセンターシフト面のかなだが、拗音を作るときは Space を押さず素のキー(G・D・B・E)を使う。ここは規則を知らないと自力では気づけない。
しゃ=R(し)+H(拗音)
中央=単打/右上=Space同時(センターシフト)。Q・T・Y・U は単打なし、Z・X・/ はシフトなし。
次に押すキー: R(し) + H(拗音)。入力される文字: しゃ
- 拗音(や・ゆ・よ)
ゃ→H、ゅ→P、ょ→I。基底かなは変えず、右手の1キーだけ差し替える。
規則3小書きは「Q + 対象かなのキー」
小書きキー Q に、大きいかなのキーを重ねる(ゃ = Q+や、ぁ = Q+あ)。
拗音とは別物。単独の小書きかな(ぁぃぅぇぉゃゅょゎ)を出したいときにだけ使う。
小書き母音は外来音を組み立てる部品でもあるので、ここを押さえると次の規則がそのまま入る。
ぁ=Q(小書き)+J(あ)
中央=単打/右上=Space同時(センターシフト)。Q・T・Y・U は単打なし、Z・X・/ はシフトなし。
次に押すキー: Q(小書き) + J(あ)。入力される文字: ぁ
- 小書き(Q)
ゎ と ぅ は同じ Q+L に載っている(配列データ上の重複)。
規則4外来音は「基底かな + 小さい母音 + 清濁の選択」
基底のかな、小さい母音のキー、そして清濁を決める逆手の人差し指(清=半濁点側 / 濁=濁点側)の3キー同時押し。
清濁の選び方は最初の規則とまったく同じ。だから覚えるのは「基底 + 母音」の組み合わせだけで、ファ行・ウィ行・ティ/ディ・シェ/ジェ・ヴ行・クァ行・ツァ行が全部出る。
て + い に半濁点を足せば てぃ、濁点を足せば でぃ。う + い なら うぃ と ヴぃ。同じ形で清濁が切り替わる。
てぃ=M(半濁点)+E(て)+K(母音)
中央=単打/右上=Space同時(センターシフト)。Q・T・Y・U は単打なし、Z・X・/ はシフトなし。
次に押すキー: M(半濁点) + E(て) + K(母音)。入力される文字: てぃ
- 半濁点(逆手の人差し指下段)
- 小さい母音
3キーとも役割が違う。色を見ながら「修飾 → 基底 → 母音」の順に確認するとよい。
配列表(面ごと)
同置がどういうことか、面を切り替えると分かる。同じキーの上に清音・濁音・半濁音・小書き・拗音が積み重なっている。
中央=単打/右上=Space同時(センターシフト)。Q・T・Y・U は単打なし、Z・X・/ はシフトなし。
記号・編集モードの早見表
薙刀式は「打鍵から確定までの IME 操作や編集までの動線」も配列に含んでいる。 左右の人差し指まわりの2キーがモードの入口になっていて、そこに3つ目のキーを重ねる。
記号(かぎカッコ・?・!・……)はレッスンで練習できます。編集モードはまだ練習できません—— カーソル移動や削除は文字を出力せずエディタに作用するため、 「入力されたかなを目標テキストと比べる」現在の判定モデルに乗りません。 ブラウザ側でもカーソル移動やスクロールとして解釈されてしまいます。 当面はこの早見表を手元の参照にしてください。
記号モード(あ+い)J + Kを押しながら
| 出力 | 意味 | 3つ目のキー |
|---|---|---|
| 新 | 新規 | Q |
| …… | 三点リーダ2つ | A |
| 『』 | 二重かぎカッコ | W |
| 【】 | 隅付きカッコ | X |
| ? | 全角疑問符 | D |
| ! | 全角感嘆符 | C |
| 保 | 保存 | R |
| 「」 | かぎカッコ(間にカーソル) | F |
| 確定↓ | 変換を確定して下へ | V |
| ・未確定 | 未確定に戻す | T |
| ↲「」 | 改行してかぎカッコ | G |
| ↲□ | 改行して字下げ | B |
記号モード(な+ん)M + ,を押しながら
| 出力 | 意味 | 3つ目のキー |
|---|---|---|
| カッコ外し | カッコの外へ抜ける | Q |
| +『』 | 選択範囲を二重かぎカッコで囲む | W |
| + | 選択範囲をそのまま囲む | S |
| +【】 | 選択範囲を隅付きカッコで囲む | X |
| □□□ | 全角スペース3つ | D |
| 行頭□□□戻し | 行頭の字下げを3つ戻す | C |
| +「」 | 選択範囲をかぎカッコで囲む | F |
| 行頭□戻し | 行頭の字下げを1つ戻す | V |
| / | 全角スラッシュ | G |
編集モード(と+か)D + Fを押しながら
| 出力 | 意味 | 3つ目のキー |
|---|---|---|
| End | 行末へ | N |
| ↑ | カーソルを上へ | J |
| ↓ | カーソルを下へ | M |
| 再 | 再変換 | I |
| +↑ | 選択しながら上へ | K |
| +↓ | 選択しながら下へ | , |
| Del | 後ろの文字を削除 | O |
| +7↑ | 選択しながら7行上へ | L |
| +7↓ | 選択しながら7行下へ | . |
| 5↑ | 5行上へ | ; |
| 5↓ | 5行下へ | / |
編集モード(は+こ)C + Vを押しながら
| 出力 | 意味 | 3つ目のキー |
|---|---|---|
| →5 | 5文字右へ | J |
| ←5 | 5文字左へ | M |
| +→5 | 選択しながら5文字右へ | K |
| +←5 | 選択しながら5文字左へ | , |
| ひらがな | 選択範囲をひらがなにする | / |
公式の解説
- カナ配列【薙刀式】 — 公式トップ。「逆手FJで濁音、逆手VMで半濁音」「清・濁・半濁・小書き・拗・外来音同置」
- 【薙刀式】あらためて、拗音同時押し — 拗音同時押しの設計意図。「使ったことないやつでもその場でつくれる」
- 【薙刀式】新配列の練習法(一般) — 練習メニューの組み立て方。「文字のつながりの運動記憶」
- 【薙刀式】この練習法じゃ不安になるだけ — レッスン1の設計意図(JI・MK・OI の高速アルペジオ)